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化粧品の効能の範囲【56項目 一覧】使える表現・NG例・PRでの言い方

更新:2026年10月13日監修:株式会社ビスコット(2002年創業・美容PR)読了:約8分

この記事でわかること

  1. 化粧品が広告・PRで言える「効能の範囲」56項目の全一覧(分類別)
  2. インフルエンサー投稿で言いがちなNG表現と、範囲内の言い換え
  3. 医薬部外品(薬用化粧品)で言える効能と、化粧品との違い
この記事の結論 化粧品が広告・PRで言える効果は、「化粧品の効能の範囲」56項目に限定される。「治る」「改善」「若返る」などはこの範囲を超え、化粧品では原則使えない。本記事は56項目を分類して全掲載し、インフルエンサー投稿・PRで“使える言い方/NGな言い方”を対応づけて示す。これは薬機法・ステマ規制の表現ガイドの詳細版(リファレンス)です。
免責:本記事は一般的な情報提供であり、個別の広告表現の適法性を保証するものではありません。最終的な判断は必ず薬機法・関連通知の原文および専門家・行政の確認に基づいて行ってください。制度は改正され得ます。

1「効能の範囲」とは

化粧品は、医薬品・医薬部外品と異なり「人体に対する作用が緩和なもの」と位置づけられます。そのため広告・表示で標榜できる効果は、あらかじめ定められた「化粧品の効能の範囲」に限定されます。この範囲を超える表現(疾病の治療・予防、身体の機能や構造への影響の標榜など)は、化粧品では使えません。以下に56項目を分類して掲載します。

56項目のカテゴリ別内訳(項目数)

スキンケア・ヘアケアのPRで使う表現の多くは、上位2カテゴリ(毛髪・頭皮/皮膚・肌)の32項目に含まれます。

末尾の56番「乾燥による小ジワを目立たなくする」は、効能評価試験済みであることを要件に認められます。表現には条件が伴う点に注意してください。

2毛髪・頭皮(1〜16)

No.効能の範囲
1頭皮、毛髪を清浄にする
2香りにより毛髪、頭皮の不快臭を抑える
3頭皮、毛髪をすこやかに保つ
4毛髪にはり、こしを与える
5頭皮、毛髪にうるおいを与える
6頭皮、毛髪のうるおいを保つ
7毛髪をしなやかにする
8クシどおりをよくする
9毛髪のつやを保つ
10毛髪につやを与える
11フケ、カユミがとれる
12フケ、カユミを抑える
13毛髪の水分、油分を補い保つ
14裂毛、切毛、枝毛を防ぐ
15髪型を整え、保持する
16毛髪の帯電を防止する

3皮膚・肌(17〜32)

No.効能の範囲
17(洗浄により)皮膚を清浄にする
18(洗浄により)ニキビ、あせもを防ぐ(洗顔料)
19肌を整える
20肌のキメを整える
21皮膚をすこやかに保つ
22肌荒れを防ぐ
23肌をひきしめる
24皮膚にうるおいを与える
25皮膚の水分、油分を補い保つ
26皮膚の柔軟性を保つ
27皮膚を保護する
28皮膚の乾燥を防ぐ
29肌を柔らげる
30肌にはりを与える
31肌にツヤを与える
32肌を滑らかにする

4ひげ・あせも・日やけ・芳香(33〜38)

No.効能の範囲
33ひげを剃りやすくする
34ひげそり後の肌を整える
35あせもを防ぐ(打粉)
36日やけを防ぐ
37日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ
38芳香を与える

5爪(39〜41)

No.効能の範囲
39爪を保護する
40爪をすこやかに保つ
41爪にうるおいを与える

6口唇(42〜48)

No.効能の範囲
42口唇の荒れを防ぐ
43口唇のキメを整える
44口唇にうるおいを与える
45口唇をすこやかにする
46口唇を保護する。口唇の乾燥を防ぐ
47口唇の乾燥によるカサつきを防ぐ
48口唇をなめらかにする

7歯みがき類(49〜55)

いずれも「使用時にブラッシングを行う歯みがき類」であることが前提です。

No.効能の範囲
49ムシ歯を防ぐ
50歯を白くする
51歯垢を除去する
52口中を浄化する
53口臭を防ぐ
54歯のやにを取る
55歯石の沈着を防ぐ

8乾燥による小ジワ(56)

No.効能の範囲
56乾燥による小ジワを目立たなくする(効能評価試験済みの場合に限る)
根拠
2011年7月21日の厚生労働省通知(薬食発0721第1号)で、56番目の効能として追加
効果の確認
日本香粧品学会「新規効能取得のための抗シワ製品評価ガイドライン」に基づく試験で、製造販売業者の責任で確認する
表示・広告
日本化粧品工業連合会(粧工連)の「化粧品等の適正広告ガイドライン」に沿って表現する
体制
消費者等からの問い合わせに適切に対応できる体制を整える
56番は効能評価試験を実施し、その裏付けがある場合にのみ表現できます。「シワが消える/なくなる/改善する」という言い切りは範囲を超えNGです。あくまで「乾燥による小ジワを目立たなくする」という表現に限られます。

9メーキャップ効果・使用感

上記56項目に加え、物理的なメーキャップ効果(色でカバーする・ツヤを与えるなど、化粧を落とせば元に戻る範囲の見た目の変化)や、使用感・感覚的な表現は、効能効果と誤認されない範囲で用いられます。

使える方向

「乾燥小ジワを目立たなくする(試験済)」「ファンデーションで気になる部分をカバー」「しっとりする使い心地」など、範囲内・使用感の表現。

避ける方向

「シミが消える」「シワ改善」「肌が若返る」「アトピーが治る」など、疾病・身体の変化・治癒の標榜。

10医薬部外品(薬用化粧品)の効能効果

「薬用」と表示される化粧水やクリームの多くは、化粧品ではなく医薬部外品(いわゆる薬用化粧品)です。医薬部外品の効能効果は、56項目のような共通リストではなく、品目ごとに成分・分量を審査して承認されます。そのため広告・PRで言えるのは、原則としてその商品が承認を受けた効能効果の範囲です。種類ごとのおおむねの範囲は、次のように示されています。

種類効能効果の範囲(代表例)
化粧水肌あれ。あれ性。/あせも・しもやけ・ひび・あかぎれ・にきびを防ぐ。/油性肌。/かみそりまけを防ぐ。/日やけによるしみ・そばかすを防ぐ。/日やけ・雪やけ後のほてりを防ぐ。/肌をひきしめる。肌を清浄にする。肌を整える。/皮膚をすこやかに保つ。皮膚にうるおいを与える。
クリーム・乳液・ハンドクリーム・化粧用油化粧水の範囲に加え、皮膚を保護する。皮膚の乾燥を防ぐ。
日やけ止め剤日やけ・雪やけによる肌あれを防ぐ。/日やけ・雪やけを防ぐ。/日やけによるしみ・そばかすを防ぐ。/皮膚を保護する。
パック肌あれ。あれ性。/にきびを防ぐ。/油性肌。/日やけによるしみ・そばかすを防ぐ。/日やけ・雪やけ後のほてり。/肌をなめらかにする。/皮膚を清浄にする。
薬用石けん(洗顔料を含む)殺菌剤主剤:皮膚の清浄・殺菌・消毒。体臭・汗臭及びにきびを防ぐ。/消炎剤主剤:皮膚の清浄、にきび・かみそりまけ及び肌あれを防ぐ。
シャンプー・リンスふけ・かゆみを防ぐ。/毛髪・頭皮の汗臭を防ぐ。ほか
ひげそり用剤かみそりまけを防ぐ。/皮膚を保護し、ひげをそりやすくする。
育毛剤(養毛剤)育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛
腋臭防止剤わきが(腋臭)、皮膚汗臭、制汗
薬用歯みがき類歯を白くする、口中を浄化する、歯周炎(歯槽膿漏)の予防、歯肉炎の予防、むし歯を防ぐ、口臭の防止 等

※「医薬部外品の効能または効果の範囲(参考)」「いわゆる薬用化粧品の効能または効果の範囲(参考)」(医薬品等適正広告基準の解説等に基づく自治体の広告講習資料)より抜粋。実際に表現できるのは各品目の承認内容です。美白有効成分を配合した薬用化粧品では「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」の効能で承認される例があります(PMDA資料)。

「○○を防ぐ」という効能で承認を受けたものは、単に「○○に」と表現することは認められないとされています(例:「にきびを防ぐ」で承認→「にきびに」は不可)。また、使用前後の写真で承認効能を超える効果を誤認させる表現も不可です。

化粧品と医薬部外品の違い

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項目化粧品医薬部外品(薬用化粧品)
位置づけ人の身体を清潔にし、美化し、健やかに保つためのもので、人体への作用が緩和なもの法律で定める目的(体臭の防止、育毛等)に使われるものや厚生労働大臣が指定するもので、人体への作用が緩和なもの。有効成分を配合し、一定の効能効果が認められる
販売までの手続き製造販売の届出品目ごとの製造販売承認
言える効能効果「化粧品の効能の範囲」56項目(+メーキャップ効果・使用感)承認された効能効果(一定条件で化粧品の効能を併記可)
容器等の表示化粧品としての表示(全成分表示等)「医薬部外品」の文字の表示が必要
PRでの典型例「皮膚にうるおいを与える」「肌を整える」「肌あれを防ぐ」「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」(承認範囲内)

なお、医薬部外品は一定の配慮(医薬部外品本来の目的が隠れて化粧品と誤認されない、化粧品の効能部分が承認効能と誤認されない等)のもとで、種別に対応する化粧品の効能効果を併せて表現できるとされています。

11PRでの“使える/NG”対応

インフルエンサー投稿でも、化粧品である以上は同じ範囲が適用されます。よくある言い換えを対応づけます。

シミが消えた
→
日やけによるシミ・ソバカスを防ぐ(+メーキャップでカバー)
シワが改善した
→
乾燥による小ジワを目立たなくする(試験済の場合)
肌が若返る/アンチエイジング
→
肌にはり・ツヤを与える/肌を整える
毛穴が消える
→
肌のキメを整える/肌を滑らかにする
ニキビが治る
→
(洗顔料)ニキビ・あせもを防ぐ/肌を清浄にする
美白になる
→
日やけによるシミ・ソバカスを防ぐ(医薬部外品の承認範囲に留意)
毛穴が引き締まる/毛穴レスになる
→
肌をひきしめる(23)/肌のキメを整える(20)
髪が生える/育毛できる
→
頭皮、毛髪をすこやかに保つ(3)
枝毛が治る
→
裂毛、切毛、枝毛を防ぐ(14)
乾燥肌が治る
→
皮膚の乾燥を防ぐ(28)/皮膚にうるおいを与える(24)
唇の荒れが治る
→
口唇の荒れを防ぐ(42)
口臭がなくなる
→
(歯みがき類)口臭を防ぐ(53)

( )内の数字は「化粧品の効能の範囲」の項目番号です。効能はいずれも製品の承認・届出の範囲内であることが前提です。

依頼・提供に基づく投稿には#PR等の明示(ステマ規制)も必要です。表記の付け方はステマ規制のPR表記ガイドを参照。全体像は薬機法・ステマ規制の表現ガイドで。社内でのチェックが追いつかない場合は、広告表現チェックを外注する方法(依頼先4タイプ・費用相場)も参考にしてください。
表現チェックまで、まとめて任せたい方へbiscottoの「オトナ世代PR」は、30〜50代女性インフルエンサーによるPRを、薬機法・景表法に配慮した表現ガイドラインの整備と#PR表記の徹底まで含めて一気通貫で代行します。
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?よくある質問

化粧品の効能の範囲56項目とは何ですか?
化粧品が標榜できる効能効果として認められた範囲を整理した56の表現群です。毛髪・頭皮、肌、口唇、爪、歯みがき類などに分類され、この範囲を超える表現は化粧品では原則できません。
「シミが消える」「シワが改善」は使えますか?
使えません。化粧品では範囲を超えます。「日やけによるシミ・ソバカスを防ぐ」「乾燥による小ジワを目立たなくする(試験済の場合)」などが範囲内です。
「うるおい」「ハリ」「ツヤ」は言えますか?
「皮膚にうるおいを与える」「肌にはりを与える」「肌にツヤを与える」は56項目に含まれ表現できます。効果の保証・断定や範囲外の標榜は避けます。
使用感(しっとり等)はどう扱いますか?
効能効果と誤認されない範囲であれば使用感・感覚的表現は可能とされます。効能を暗示しないよう注意します。
薬用化粧品なら「美白」と言えますか?
承認された効能効果の範囲で表現します。「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」等で承認された商品なら、その文言の範囲で表現できます。「シミが消える」など承認効能を超える表現はできません。
医薬部外品は化粧品の効能も併せて表現できますか?
一定の条件のもとで可能とされます。医薬部外品本来の目的が隠れないこと、化粧品の効能部分が承認効能と誤認されないこと等に配慮すれば、種別に対応する化粧品の効能効果を併記できるとされています。
化粧品で言える効能効果は何項目ありますか?
56項目です。2000年12月に55項目に整理され、2011年7月に「乾燥による小ジワを目立たなくする」が追加されて56項目になりました。毛髪・頭皮、皮膚、口唇、爪、歯みがき類などに分類されます。
「乾燥による小ジワを目立たなくする」を使う条件は?
日本香粧品学会「新規効能取得のための抗シワ製品評価ガイドライン」に基づく試験で効果を確認していることが前提です。表現は「乾燥による小ジワを目立たなくする」に限られ、「シワが消える」「シワを改善」などは使えません。

参考:厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年7月21日 薬食発0721第1号)、厚生労働省「医薬品等適正広告基準の解説及び留意事項等について」(平成29年9月29日 薬生監麻発0929第5号)、東京都保健医療局「医薬品等適正広告基準について」(講習会資料)、枚方市「医薬部外品の効能または効果の範囲(参考)」、PMDA 医薬部外品の承認申請に関する資料。/薬事日報「化粧品の新効能を追加、『乾燥による小ジワを目立たなくする』」(2011年7月)

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