インフルエンサー投稿の二次利用【完全ガイド】相場・許諾範囲・契約・テンプレ
別途の許諾と対価
この記事でわかること
- 一次利用との違いと、二次利用料の相場(投稿報酬の30〜100%が目安)
- 媒体・期間・地域・改変・クレジット・独占の許諾で決める6項目
- 契約・許諾の流れと許諾文テンプレート、トラブルの回避策
1二次利用とは(一次との違い)
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 一次利用 | インフルエンサー自身のSNSアカウントでの投稿(本来の目的)。 |
| 二次利用 | その投稿を、運用型広告・LP・EC・店頭POP・パンフレット等へ転用すること。 |
投稿の著作権・肖像権は投稿者(および写り込んだ人物)に帰属します。ブランドが自由に広告転用できるわけではなく、必ず許諾が必要です。
2なぜ二次利用が効くのか
制作費の圧縮
実在のUGCを素材化。広告クリエイティブを一から作らずに済む。
広告のCTR/信頼
“作られた広告”より生活者の声のほうが反応が良い場合が多い。
勝ち筋を横展開
反応の良い投稿を運用型広告に回し、費用対効果を伸ばせる。
UGCの集め方・活用の全体像はUGCマーケティング活用を参照。
3二次利用料の相場
| 条件 | 目安(投稿報酬に対する割合) |
|---|---|
| SNS内の広告ブースト(同媒体・短期) | 10〜30% |
| 運用型広告・LPへの転用(期間限定) | 30〜60% |
| 複数媒体・長期・改変あり | 60〜100% |
| 買い取り(無期限・広範囲) | 100%超〜個別 |
※目安であり、フォロワー規模・地域・独占の有無で変動します。費用全体は費用相場を参照。
用途×期間で見る二次利用料の水準
二次利用料は「どこで使うか(用途)」と「どれだけの期間使うか」の掛け合わせで決まります。用途×期間ごとの料率を示した業界共通の料金表は公開されておらず、実際の金額は個別見積もりになります。そこで下表は、上の目安(投稿報酬の10〜100%超)を前提に、条件ごとの相対的な水準を整理したものです。
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| 用途 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 12か月 |
|---|---|---|---|---|
| オーガニック転載・自社SNS(リポスト等) | 報酬に含む〜低 | 低 | 低〜中 | 中 |
| 広告配信(Meta等の広告クリエイティブ) | 中 | 中〜高 | 高 | 高〜個別 |
| EC・LP・店頭POP(自社媒体・印刷物) | 中 | 中〜高 | 高 | 高〜個別 |
※水準は本記事の目安(投稿報酬比)に対する相対評価で、確定的な料率ではありません。公開されている料金例として、インフルエンサーキャスティングサービス「Find Model」の料金表では、リポスト・シェアを含む二次使用はナノ・マイクロ(10万フォロワー未満)で基本料に原則含み、10万フォロワー以上で基本料の20%とされています(2026年10月確認。広告利用の範囲・期間は個別)。
水準を押し上げる要因は、広告での配信(有償で露出を増やす)、期間の長さ、改変の大きさ(尺編集・テロップ・合成)、独占、印刷物など回収しにくい媒体です。逆に、自社SNSでのリポストのように投稿者の発信を広げる用途は、報酬に含めて合意されることもあります。
交渉の目安
- 起用時に先に提示する:投稿後に打診すると、条件を一から交渉することになりやすい。可能性がある用途は最初の依頼時に示す
- 期間を短く始めて延長オプションを付ける:まず3か月など短期で許諾し、成果が出た素材だけ延長料を払う設計にすると総額を抑えやすい
- 用途を絞る:「全媒体・無期限」は高額になりやすい。広告配信のみ、EC商品ページのみなど必要な範囲に限定する
- 改変範囲を明記する:トリミング・テロップ程度か、再編集まで含むかで相手の受け止め方が変わる
- 対価の形を選ぶ:投稿報酬に上乗せする料率型か、素材ごとの定額型か。複数名の素材を使う場合は条件を揃えると管理しやすい
二次利用料も報酬の一部として、源泉徴収やインボイスの扱いを確認します(インフルエンサーへの支払いと税務)。
4許諾で決める6項目
- 利用媒体:運用型広告/LP/EC/店頭/印刷物など、使う場所を列挙。
- 利用期間:3ヶ月・6ヶ月・1年など。無期限は高額・慎重に。
- 地域:国内のみ/特定地域/全世界。
- 改変の可否:トリミング・テロップ追加・尺編集などの範囲。
- クレジット表記:氏名/アカウント名の表示の有無・方法。
- 独占の有無:競合への提供可否(独占はコスト増)。
5契約・許諾の流れ
可能なら起用段階で二次利用の可否・条件を提示しておく。
反応の良い投稿を抽出し、対象者に個別打診。
6項目と対価を明記し、書面(フォーム/契約)で合意。
薬機法・景表法・権利面をチェックのうえ転用。記録を保存。
6許諾文テンプレート
- ■利用媒体
- 〇〇(例:Meta広告・自社LP)
- ■利用期間
- 〇〇(例:2026年〇月〜6ヶ月)
- ■地域
- 〇〇(例:日本国内)
- ■改変
- 〇〇(例:トリミング・テロップ追加まで可)
- ■クレジット
- 〇〇(例:アカウント名を表示)
- ■独占
- 〇〇(例:なし)
- ■対価
- 〇〇。
7トラブルと回避策
範囲を超えた利用
「SNS投稿だけの想定だったのに広告に使われた」。→媒体・期間を明記。
期間切れの放置
許諾期間を過ぎても掲載継続。→期限管理・差し替えの運用。
写り込みの権利
第三者・ブランド・楽曲の写り込み。→事前確認・素材差し替え。
薬機法違反の転用
投稿内の効能表現がそのまま広告に。→審査を通す。効能56項目参照。
?よくある質問
二次利用とは何ですか?
二次利用料の相場は?
許諾では何を決めますか?
DMの同意だけで広告に使えますか?
※相場は目安であり施策設計により変動します。二次利用は投稿者(および写り込み者)の許諾を前提とします。個別の契約・権利処理は専門家の確認に基づいてください。